立体強調鏡
前回は耳を強化する実験[id:rikunora:20081015]だったので、今回は目を強化することを考えてみました。
地図作りの主役、航空写真にはおもしろい見方があります。
別の角度から撮影した2枚の写真を並べて、左右の眼でそれぞれの写真を見てみると、地形が立体的に浮き上がって見えるのです。
* LandWeb -- 航空写真
http://www.landweb.jp/pages/aerial_P.html
ただ2枚の写真を並べただけで立体的に見るのは難しいのですが、専用の覗きメガネのような道具を使うと、わりと簡単に立体視を体験することができます。
私も実際に見せてもらったことがあるのですが、ちょっと驚きなんですよ、これが。
地形のでこぼこが、手に取るように、とっても強調されて見えるんです。
山は突きささるほど尖っていて、谷は落ち込むように深い。
なぜ立体が強調されるかというと、2つの目の幅が、飛行機が写真を撮影した2カ所の距離にまで広がっているからなんです。
人間が立体を感じるメカニズムは幾つかありますが、その1つに、2つの目の視差が挙げられます。
航空写真のように、2つの目が離れていればいるほど、奥行きを強く感じ取ることができるわけです。
ということは、鏡を使って強引に2つの目を引き離してしまえば立体は強調されて見えるはずです。
これは手鏡2枚で簡単にできる実験なので、さっそく試してみました。
いざやってみると、小さな手の震えが収まらず、像がなかなか落ち着きません。
あと、鏡のある側の像が暗く、少し小さめに見えるので、左右の像を重ねるのに一苦労です。
しかし、そこであきらめず、心静かに意識を集中すると・・・
見えます、確かに見えますよ!
なんというか、細かいでこぼこが浮いている感じ。
普段見慣れた形のものが、やけに奥に長く強調されて見えるではありませんか。
これはおもしろい。
手元に鏡があったら、ぜひお試しあれ。
鏡はそれほど大きく離さなくても充分です。
もともと目の幅なんて6〜7センチくらいなのですから、あとプラス5センチでも相当の効果があります。
むしろ鏡を離しすぎると、2つの像がかけ離れてしまって重ねるのが難しい。
鏡を顔にくっつけて固定してしまっても良いくらいです。
あと、左右の目で、得意、不得意があるようです。
私の場合は、右目を鏡にした方がやりやすかった。
さて、以上の実験から「目が離れている顔の方が立体把握能力が高い」のではないか、という予想が成り立ちます。
それでは、目が離れている顔の持ち主とは、いったい誰でしょう。
* なぜ可愛いキャラクターの目は離れ気味に作られているのでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1017370015
キティちゃん? シナモロール? くーまん?!
やつらあんなとぼけた顔をしていながら、しっかりと立体的に世界を把握していたのか。
なんかくやしい。。。
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なにげに検索してみたら、これって特許とられているの?!
はあ、一歩遅かった・・・つーか、こんなんでも特許になるのか。
http://www.j-tokkyo.com/1996/G02B/JP08136857.shtml