30年目の書籍化 ~ 現代経済学の直観的方法
まず、書籍の帯に書かれた次の一言に着目。
『私は30年前にこの本のベースとなる論考に出会い大きな衝撃を受けた。』
そして、後書きの一文に着目。
『足かけ20年の形で本書の書籍化に関わっていただいた・・・・』
つまり、この本のベースは何と30年前から存在していたのです。
30年前から密かに出回っていた、言ってしまえばごく内輪向けのテキストが、
廃れることなく少しずつ加筆・修正を繰り返し、ついに公に書籍化されたというのがこの本なのです。
・・・ちょっと異例の経緯だと思います。
考えてみてください。この30年間、経済の世界でどれほどの激動があったことか。
その間、多少の修正はあれど、芯が全くブレていない。正直、それだけでも驚きです。
私がこの内輪向けのテキストを最初に読んだのは2001年ごろ、19年前になります。
そして、“布教活動”を開始したのが10年前です。
rikunora.hatenablog.com
今回の書籍化にあたり、古い電子版の方は販売を中止します。
古い版になりますが、冒頭部分だけは試し読みができます。
* 旧:電子版 -- 第1章の試し読み
>> http://book.motion.ne.jp/pathfind/Economy_Sample.pdf
で、内輪の人が何を言ってもバイアスがかかるので、ただ
「すごく昔からあって、異例の経緯を経て世に出た」
という事実のみを伝えておきます。
- 作者:長沼 伸一郎
- 発売日: 2020/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
※ 本書と似たカラーを持つ“(30年と比べて)ここ最近のベストセラー”に、こんな本があります。
シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)
- 作者:安宅和人
- 発売日: 2020/02/20
- メディア: 単行本
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
- 作者:ヤニス・バルファキス
- 発売日: 2019/03/07
- メディア: Kindle版
※ 実はこの「現代経済学の直観的方法」、決して万人に受ける内容では無いだろうと(私は)思っています。
※ ただ、上の2冊に関心のある人ならば、間違いなく琴線に触れることを請け合います。