お金のいらない世の中

公平な不平等、不公平な平等

長さ1000cmの棒を一様乱数で1000個に切り分けたら、どんな長さの破片ができるか? 1cmの破片が1000個できるのかな、と想像しがちなところですが、実際にはこうなります。これはパソコンでシミュレーションした結果のヒストグラムです。 確かに破片1個の“平…

なぜ統計学では釣り鐘型の分布が使われ、物理現象では右肩下がりの分布が使われるのか

「なぜ統計学では釣り鐘型の分布が使われ、物理現象では右肩下がりの分布が使われるのでしょうか」 という疑問を、統計学や物理学の有識者に会うたびごとに質問するが、こんな基本的なことに誰も答えられない -- データの見えざる手 [矢野和夫](思想社) P.32…

なぜ過密と過疎ができるのか

Q. なぜ一部の都会だけが栄えて、地方は寂れるのか? この問いに、この場で完全に答えることはできませんが、シミュレーションを通じてヒントを掴むことはできます。 * 過密と過疎のシミュレーション (要Flash 11.1.0以上) >> http://brownian.motion.ne.jp/…

一生遊んで暮らせる金額

5億円らしいです。 財産には一定の境界線があって、その線を超えると、もはやお金のを心配せずに日々暮らせるのだそうです。 サラリーマンの生涯年収が2億とも3億とも言われていますが、どうやらその境界線は生涯年収よりも上みたいです。 詳しい話は差し…

無尽の消失

無尽(むじん)という仕組みをご存じでしょうか? 身近な者同士でお金を出し合って、貯まったお金を参加者に順番に渡すという、 相互扶助のシステムです。>> wikipedia:無尽 事の起こりは、「沖縄には相互扶助の仕組みがある」のだと、人づてに聞いたことか…

経済物理学からの提言

「ソニー 寄附講座 公開シンポジウム09 これからの地球環境と経済」 という公開講座を聞いてきました。 * こちらのページにバナーがあります >> http://www.kll.keio.ac.jp/ いずれもおもしろい話ばかりだったのですが、 特に印象に残った高安秀樹先生のお…

経済がわからない

わかりません。 具体的なお金の使い方とか、経済用語がわからない、ということではなくて、もっと根本的なところがわからない。 そもそも経済というものは、いったい何がしたいのか。 何を目指しているのか、目的は何なのか、どこに焦点を結ぶのか、それがわ…

貧乏/金持分布に挑んだプロジェクト

初出: 2007/05/23 - ※ このメモは、とある場所で研修セミナーに用いた資料です。 ※ 前出の、「統計分布の基礎 -- 貧乏/金持分布」 ※ http://brownian.motion.ne.jp/memo/TheRichAndPoor.txt ※ の続きにあたるメモです。 - ● 次元を増やす・気体分子の速度分…

統計分布の基礎 -- 貧乏/金持分布

初出: 2007/04/26 - ※ このメモは、とある場所で研修セミナーに用いた資料です。 ※ 「100人の村でランダムにお金を交換したら?」 ※ http://brownian.motion.ne.jp/memo/Binbou.php ※ 「幸せな時間・不幸な時間」 ※ http://brownian.motion.ne.jp/memo/Ha…

科学の力で怠けよう!

※この文章は、先に書いた 「お金の要らない世の中、働かなくても良い世の中、勉強しなくて良い世の中」 http://d.hatena.ne.jp/rikunora/20080420/p1 の続編です。 - 「お金の要らない世の中、働かなくても良い世の中、勉強しなくて良い世の中」は、 今、人…

お金の要らない世の中、働かなくても良い世の中、勉強しなくて良い世の中

古来より、人間にはどれほど願っても叶わぬ夢が3つあるという。 錬金術、不老不死、永久機関である。 特に3つ目の永久機関は、このサイト作成に至る当初の原動力ともなっていた。 しかし、やはり永久機関は、依然叶わぬ夢のままである。 たとえこのサイト…