人間不信のカードゲーム

おもしろいカードゲームを思い付いたので、ここに公開。
3人から、たぶん10人くらいまで遊べる。

■ 用意するもの
人数x10枚分のカード。
半分は裏を白く塗った「プラス評価カード」。
残り半分は裏を黒く塗った「マイナス評価カード」。

■ 遊び方
カードをよく混ぜて、1人に10枚ずつ配る。
ジャンケンなどで順番を決める。
自分の番になったら、誰か自分以外の相手に、プラス、又はマイナスの評価カードを付ける。
プレイヤーに付いた評価カードは表に公開し、いま、誰がどれだけ評価されているか、常にわかるようにしておく。
これを順番に、カードが無くなるまで実行し、最後に各プレイヤーに付いた、
  (総合評価):=(プラス評価カードの枚数)−(マイナス評価カードの枚数)
が大きい人が勝ち。

単純なルールだが、これが単なる運のゲームでは無いことはすぐに分かるだろう。
重要なのは、プレイヤー同士の交渉と、場の空気支配にある。
たとえば、
 「○○さん、プラスを付けるから、俺にもプラスを付けてね。」
 「同盟してして△△にマイナスを付ければ、俺たち最下位にはならないぜ。」
 「君にだけ手札を公開するから、信用できるよね。」
 「この中で、あとプラスを3枚以上持っている人、手を挙げて!」
などなどである。
もちろん、その問いに正直に答えてもよいし、答えなくてもよい。
場の空気を読み、いかに信頼関係を築けるかが、このゲームの勝敗を左右する。
ただし、相手より上を目指すなら、どこかでその相手を裏切る必要がある。

論より実践、試しに一度やってみれば、このゲームの意味がわかるだろう。
必ずしも権謀術数に長けた者が勝つとも限らない。
案外、裏表のない正直者に高評価が集まることもある。
このゲーム、「人間不信」と名づけようと思うのだが、いかがであろうか。

■ 上級ルール・改変ルール
最初のうちはわかりやすく、
「評価カードは表に公開し、いま、誰がどれだけ評価されているか、常にわかるようにしておく。」
としたが、この公開は必ずしも必須ではない。
慣れてくれば、むしろ評価カードを伏せておいた方が別のおもしろみが加わる。
評価カードを伏せた場合、自分の渡したカードだけは確実にわかるが、他は推測に委ねられる。
たとえばカードを受け取ったとき、
 「裏切ったな!」
と叫んでもよいし、その叫びがウソであっても構わない。
付いた評価カードの一部をあえて公開したってかまわない。

その他、様々な改変ルールが考えられるので、いろいろと試してみて下さい。
ただし、金を賭けるのだけは止めておいた方がよい。。。