中山道キャノンボールあと1時間

去るGW大型連休の5月1日、東京大阪間、中山道経由 560km自転車走破にチャレンジした。

 2017/05/01 AM5:00 東京 日本橋 〜 翌AM05:56 大阪梅田
  時間: 24時間 56分 07秒

24時間に、あと 56分と7秒だけ届かない、くくぅ〜〜〜〜〜〜〜〜う!

■ これまでの記録

第1回:中山道キャノンボールは長かった >> [id:rikunora:20160510]
  2016/05/01〜02  28時間 33分 32秒

第2回:中山道キャノボ成らず、遙かなり大阪 >> [id:rikunora:20161025]
  2016/10/10  チェーン切れ、名古屋、小牧にてリタイア

第3回:逆方向の大阪->木曽->東京 (ブログに記載無し)
  2016/11/30〜31
  夜の寒さに断念、約30時間で東京到着

今回が4回目。
昨年に比べればだいぶ良くなったが、なんか、もうこれが限界という気がする。

この写真は、実は私では無い
当日、夜明けと共に日本橋道路元標に出向くと、この写真のような「いかにも」といった出で立ちの方が。
声を掛けたところ、たった今、大阪から走ってきたのだという。
キャノンボール達成者誕生の場面に立ち会えた。
全身から溢れる達成感と、疲労感がにじみ出ていた。お疲れさま。

で、こちらが出発直前の私。
達成者からバトンを受け継いだ気持ちで、朝5:00に出発。

・・・そんでもって、25時間後の私。
やはり全身から疲労感がにじみ出ている。いちおう笑顔なのだが、達成感はやや少なめ。
今回は大きなトラブルやアクシデントもなく、実力は出し切れたと思うのだが、それでもなお1時間及ばなかったことが悔やまれる。

■ 自転車
・TIME VX Elite -- バツグンの乗り心地。疲れが溜まらない。木曽路を下った後まで足が残せる。
DURA-ACE 7800 -- さすがのデュラエース、素晴らしい。
・Ksyrium sls + Continental GP4000s2 -- 軽くて丈夫、坂に強い。
・Profile T2 DL -- ショートエアロバーを付けた、向かい風と下り、疲れたときにも有効。
・Volt300 -- ライト2本搭載。Volt400のバッテリーを付けると長持ちする。

■ タイムテーブル

今回立てた予定表、右端が実際のタイム。
単純計算だと、約560km ÷ 24時間 = 時速23.33km を維持できれば、24時間達成ということになる。
実際のタイムは、以下の経緯を辿った。

 ・白州から富士見峠、塩尻峠への登りにかけて、ジワジワと遅れた。
 ・遅れは木曽高速の下りで何とか挽回した。
 ・一宮を過ぎてから、特に米原から京都にかけて大きくペースダウンした。

深夜1:00〜2:00、安土、草津付近のタイムに?が付いているのは、睡魔との戦いで明確なタイムを覚えていなかったため。
そりゃペースダウンもするわな。。。

■ 天候

GWらしい最高の天気。
風向きがやや西向きとなる、この日を選んだ。
おかげで途中、強烈な向かい風に遭わずに済んだ。

・最高気温:塩尻から木曽福島にかけて、20度くらい。
・最低気温:関ヶ原付近で8度くらい。
昼間はさわやかな気温だった。夜の関ヶ原から琵琶湖付近はかなり冷え込んだ。
こんなこともあろうかと防寒対策を行った
 -> ウールジャージにしたのが正解。
 -> あとタイツは夏用ではなく、春秋用の少し暖かめ(起毛)にしたのも正しかった。
昨年の経験が生きた。

■ 経過

5:00、日本橋を出発。


6:00、調布、鶴川街道出会い。時間ぴったり。


7:00、相原踏切、時間ぴったり。


適宜ミニあんぱんを食べつつ前進する。


8:00、上野原への上り坂手前、時間ぴったり。(でも第2回チャレンジよりわずかに遅め)


四方津を過ぎたあたりで前輪パンク。
・・・まだ始まったばかりなのに。手早く10分程度でチューブ交換。
後でチューブを調べたところ、リム打ちや破片踏みなどではなく、
継ぎ目の部分に穴が開いていた。外れの不良品?


9:00、大月駅前にぴったり。パンク1回分だけ遅れ、貯金無し。


順調に笹子峠を通過。
峠を越すと、甲府を取り囲む山の眺めがすばらしい。南アルプスは白い雪。


10:00、勝沼バイパスを下った付近。


青沼通りから甲府市内に入る。
美術館通りの途中で、最初の自販機休憩。
アップルジュース。スポーツドリンクはボトルに。


11:00、竜王丘を越えて釜無川沿いに出る。ここまで時間ぴったり。


ここまででブラックサンダーx2個消費。
このあたりから疲れが出てくる。


12:00、白州道の駅でトイレ休憩。


これまで白州付近では必ずメカトラに遭っていたのだが、今回はセーフ。呪いが解けた?
「おいしい水」には行列が出来ていたので、仕方なくトイレで水を汲む。
ちょうど12:00に出発。わずかに遅れが出始める。
若干の向かい風。だか去年よりずっとマシ。


富士見峠の登りで空腹となり、おにぎり休憩、12:42〜12:50 の8分間。


13:00、富士見峠を越える。かなりの遅れが出ている。


諏訪湖付近、弱い向かい風だが気にする程ではない。
過去、ここは強烈な向かい風だった印象があるので、気持ち的にはだいぶ楽。


14:00、塩尻峠への登り口、岡谷市営球場の下。
塩尻峠通過は 14:18。18分の遅れ。これはダメかも・・・と思い始める。
でも進むしか無い。


塩尻に下り、平出博物館前にて2回目の休憩。
オレンジジュース。ポカリスエットをボトルに。
3個目のおにぎりを食べる。これで携帯食料が(お菓子以外)無くなった。


ここから木曽谷は追い風基調となり、タイムを取り戻す。


15:00、日出塩駅前通過。


木曽路は風景が美しい。ちょうど桜が満開だった。
いつかゆっくり来てみたい。


鳥居峠、15:50くらい。思ったよりあっさりたどり着けた。


16:00、宮ノ越前通過。


17:00、大桑道の駅前通過、オンタイムに戻った!


再び空腹&疲労が溜まってきた。
次の「道の駅賤母」にてトイレ休憩。
その場で「地元産そば粉のそばまんじゅう」パックを食べる。けっこう美味しかった。回復!


18:00、下呂への国道分岐、本当に時間ぴったり。ギリギリのタイムだ。


いつもは中津川のコンビニで一休みするのだが、今回はそのまま通過。
ここからアップダウンが続く、つらいところが始まる。


瑞浪市は旧道に入る。ここも勝手知ったるルートになった。


20:00、土岐市通過。


多治見を超えて、気合いを入れて内津峠に挑む。
以前はここで力尽きた覚えがあったのだが、今回は着実に上れた。嬉しかった。


峠を下って国道19号から離れる。だいぶ気温が下がってきた。
坂下町6丁目」交差点にて、上着のソデ着用。


21:00、国道115号、桃ヶ丘。時間ぴったり、ギリギリのタイム。


22:00、一宮市を通過、やはりギリギリのタイム。


後半の関ヶ原、深夜に備えてコンビニ休憩。
安八大明神店にて。
固形物を食べる気に、全くならない。ウィダーインゼリーを3個購入。その場で1個食べる。
レシートのタイムは 22:27、ここまで本当に時間ギリギリだ。


21:00、国道21号出会い。
垂井駅前までの予定だったので、少し遅れが出始める。やばい。


関ヶ原越えにさしかかる。
ここで気温が一気に下がる。昨年と似たような状況だ。
今回は厚手の蛍光ベスト、メットカバーを用意しておいた。全てここで役に立った。


24:00、醒ヶ井駅前。
予定の国道8号出会いまで5km近くの遅れ。時間にしたら10分以上か。
 (ここであと残り120kmだった。
  もしここから時速24kmで走ることができれば24時間達成ということになる。
  実際には、ここから時速20kmとなったわけだ。)


米原駅通過。深夜なので誰もいない。
街頭の下で休憩。さらに冷えてきたのでウィンドブレーカー着用。


国道8号ではなく、彦根城から県道を抜けるルートをとる。
ここから睡魔との戦いとなる。幸い交通量はほとんど無かった。


・・・安土、近江八幡野洲、守山、琵琶湖大橋まで、確固たる記憶が無い。
ただただ淡々と進む。
結果的には、ここで大きく遅れる。
途中でこれはやばいと思い、自販機休憩。ホット紅茶を飲む。
場所が何処だったか、正確には覚えていない。


琵琶湖大橋あたりで夜が白んでくる。
逢坂の関は最後の大きな登り。だいぶ疲労が溜まっている。
低いギヤでじりじりと登る。


山科、醍醐から京都の抜け道。


4:00、六つ地蔵駅前。
ここで50分近くの遅れ。残りあと42km。
もう24時間は無理。25時間切りを目指す。


観月橋のたもとから、宇治川土手上のサイクリングコースに入る。
ちょっとした回避ルート。


5:00、星ヶ丘付近、最後の峠。あと20kmだ!


城北公園通り、天神橋筋通りからゴールを目指す。
大阪市内の勝手がよくわからず、歩道の上を走ったりした。


5:56、ようやく梅田新道にたどり着いた。
何とか最後まで足は持ったが、内蔵と神経がボロボロに感じた。

■ 携帯食料

画像、左が今回唯一立ち寄ったコンビニ。右が直前に用意した食料のレシート。

* 出発時
 ・おにぎりx3個
 ・ミニあんぱんx1パック5個
 ・TVDゼリーx2個
 ・ブラックサンダーx2本
 ・ミルクキャラメルx1箱
 ・レモンキャンディx10個ほど

* 道の駅賤母にて
 ・そばまんじゅうx1パック3個

* ローソン:安八大明神店にて
 ・蒸しチーズケーキx2個
 ・ウィダーインゼリーx3個
 ・オレンジジュース

* その他、ジュース自販機
 ・休憩3カ所、ジュース5本。

ローソンに入った時点で、固形のガッツリしたものを食べる気に全くならなかった。
仕方なく口に入りそうなものだけを選んだのだが、これだとパワーが出ない。
過去、思い出してみると第2回東海道キャノンボールのときにも似たような状況に陥ったことがある。
あのときも食い気が湧かず、ざるそば、ゼリーと食いつないだのだが、結局最後まで力が出なかった。
「おにぎりが食えなくなったら負け」かな、と思っている。

そう思うと、おにぎりを食べるタイミングはもう少し早くした方が良かった。
第1回、第2回では最初のおにぎり休憩を甲府で取っていたが、今回は富士見峠と遅めだった。
結果的には、それが富士見峠の登りの遅れにつながった。

あと、キャラメルはほとんど効果が無く、ハンガーノックの予備という以外の意味が薄い。
走っている途中、なんとなく口が寂しいので時々つまんでいたのだが、これを長時間繰り返すと口内が痛くなってくる。
キャラメル、ゼリーといった小粒の補給は止めて、おにぎり、あんぱんといった腹に溜まるものをしっかり入れるのが良い。

■ 感想

実は、楽しくない。
時計に追われつつ、1分1秒無駄にせず、24時間ひたすら走り続ける。
普通の意味で楽しいわけがない。
なんというか、ここまでやってきて引き際を見失ったというべきか、
あともう1回くらいやらないと踏ん切りがつかない、
いや、もう1回やれば、もう少し上に行けるのではないかな・・・
そんな気持ちで続いている。

で、問題は、さらにあともう1回やるかどうかである。
今回の25時間が、自分にとっての限界という気がする。
ここから1時間縮めるには、どうすれば良いか。
・前半で1時間タイムをかせぐ。
 塩尻峠は8時間30分、中間地点の大桑までは11時間。
・眠気に打ち勝つ。
 一宮以降も時速24km(つまり走行速度30km以上)をキープ。
どちらも常人では無い、と思える。
次の機会の、シルバーウィークまでには考えておこう。

追記: その後、達成しました! >> [id:rikunora:20171014]