中山道キャノンボールは長かった
5/1〜5/2 にかけて、東京大阪間、中山道経由 560km自転車走破にチャレンジした。
出発: 東京日本橋 2016/05/01 4:33 AM
到着: 大阪梅田新道 2016/05/02 9:06 AM
時間: 28時間 33分 32秒
サイコンの距離: 563.98km
サイコンの平均速度: 20.58km/h
サイコンの総上昇量: 4543m
* ルートラボの記録はこちら >> http://yahoo.jp/NwlttO
とにかく無事完走できたことは素直に嬉しい。
同時に、中山道経由24時間という記録がどれほどすごいことか、よく分かった。
実はこの1週間前、東京名古屋間を走っているのだが、名古屋と大阪の距離の違いもよく分かった。
気持ち的には、名古屋までが半分くらいに思った方が良い。
* 東京、名古屋、中山道 >> [id:rikunora:20160428]
■ 反省点
1.パンクx3回
1回くらいは覚悟していたが、まさか3回とは・・・
2本持って行った予備チューブは使い果たし、3回目には「イージーパッチ」を使った。
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これには救われた。もはや必須アイテムである。
使ったタイヤは MAVIC YKSION、もともとキシリウムに付いてきたものだ。
性能的には全く問題無いのだが、どうもパンクには弱い気がする。
そう言えば前回のキャノンボール(1年半前)でも2回パンクしていた。
もうタイヤが古いのかもしれない。
(ちなみに私はケチなので、普段は練習用タイヤを使っていて、
このタイヤはここぞという時にしか使っていない。そう思うと、もう少し持ってほしいものだ。)
2.向かい風
甲府、白州付近から木曽路を抜けるまで、ずっと向かい風に苦しめられた。
特に諏訪では強烈だった。
自然には逆らえないのだが、天気図を見切って、逆に大阪発という選択肢もあったわけだ。
3.夜の寒さ
昼間は日焼けするほど暑かったのに、夜は急激に気温が下がった。
特に関ヶ原から琵琶湖にかけては心底冷えた。
寒さを軽く見て、防寒具はウィンドブレーカー1枚だけだったのが良くなかった。
もう1枚長袖を持って行くべきだった。
4.足が売り切れた
なんだかんだ言っても、脚力が全て。これに尽きる。
やはり1週間前に名古屋というのは、疲れが残るのであまり良ろしくない。
まあ、考えてみれば当然なのだが、これにはちょっとした訳がある。
実は名古屋まで行ったその前の週、“かすみがうらマラソン”を走っている。
マラソンの翌週(つまり名古屋まで行った週)、たぶん疲労が溜まっているだろうなと思っていたところが、
意外なことにとても調子が良かった。
ならば、1週間前に激しい運動をしておけば、翌週は調子が良くなるだろうということで、今回の日程に合わせたのである。
結果からすると、
・1週間前マラソン -> ロードバイク、これはOK
・1週間前ロードバイク -> ロードバイク、これはNG
ということだった。違うことをすれば良いのだ。
きっとベストは「1週間前にジョギングをして体調を整える」だろう。1つ学んだ。
■ 経過
朝 4:33、日本橋道路元標を出発。
* 出発時の携行食糧
・おにぎりx3
・ウィダーインゼリーx2
・パワーバーx2
・井村屋スポーツようかんx5
・ヤマザキ ロールケーキ
* 着用した服
長袖アンダーシャツ+ペダルたんレーサージャージ
パールイズミ3Dネオタイツ
日焼けすると疲れるので、長袖長タイツとした。
* 携行した上着
・反射ベスト
・ウィンドブレーカー
荷物はウェストバック、トップチューブバッグ、ボトルツールケースに収まった。
サドルバックは付けていない。だんだん荷物が少なくなるなぁ。
京王線つつじヶ丘駅裏手から国道20号を回避、多摩川サイクリングコースに出る。
津久井湖経由で大垂水峠を回避。このルートは前回と同じ。
ペースは先週の名古屋行きと全く同じ。
ただ、今回の方が無理して頑張っている感があった。足が重め。
甲府付近まで、トップチューブに入れたロールケーキを食べつつ前進。
ロールケーキ、おいしくてのどの通りも良いけれど、手がべとつくのが難点だ。
甲府、竜王付近にて前輪パンク。
ここで約10分程度のなけなしの貯金を使い、さらに5分程度のマイナス。
休憩を兼ねつつパンク修理。
自販機、アップルサイダー+アップルティー、飲みきれない分はボトルへ。
釜無川河畔、トイレ休憩、前回と同じ場所。
道の駅はくしゅう手前で2回目の前輪パンク。
ここまで何とかギリギリのタイムだったのに、がっかり。
24時間達成は無理とあきらめ、目標を完走に切り替える。
北杜市役所で修理。道の駅で休憩。おいしい湧き水を汲む。おにぎり1個消費。
ここから強烈な向かい風が吹いてきた。つらい登り、大いに足を削る。
富士見から下りとなっても全く伸びない。漕がないと進まない。
最も強風が吹き荒れたのは諏訪付近。
諏訪大社上社の前を通過、御柱祭の旗がバタバタとはためいていた。
塩尻峠通過タイムは9時間54分、前回より1時間2分の遅れ。
峠を下って、塩尻付近、カネホン酒店前自販機で15分ほど休憩。
もう24時間はすっかりあきらめ、余裕を持ったペースに移行。
コーラ+アクエリアス+おにぎり2個消費。
ここから鳥居峠まで、相変わらず強い向かい風で心が折れる。
鳥居峠から下り坂。急に寒くなる。ウィンドブレーカー着用。
サークルK中津川落合店で休憩。前回と同じコンビニ。
焼きプリン、ウィダーインx2、オレンジジュース、ミニあんぱん補給。
その場で焼きプリンを食べた。
おにぎりパックx3購入するも、のどを通らず。これは最後まで食べなかった。
19:00 発。前回より1時間15分の遅れ。
ここから多治見付近まで、前回の雨の記憶と比べれば格段に走りやすい。
アップダウンあるも実は下り基調だったのだと実感。
多治見〜春日井の峠トンネル入り口で休憩。夜22:00に出発。
約2時間30分の遅れ。でも、もうタイムなんかどうでも良くなる。
深夜に名古屋郊外、国道155を通過。道が空いていたおかげで走りやすかった。
一宮付近で自販機休憩。
コーヒー+みにあんパンx3消費、しばらくばったりと横になって仮眠。
国道21号合流点で20時間経過。このあたりから冷え込みが厳しくなる。
関ヶ原、気温11度まで下がる。下りが寒くてやばい。
米原に出て少しほっとするも、依然、底冷えが止まらない。
気が付くと喉の奥がしわがれて風邪声になっている。
このまま走り続けるのは危険と判断。
何か暖かい、ガッツリしたものが食べたい。
吉野家のネオンに惹きつけられるようにピットイン。(吉野家8号線彦根店)
牛丼をかっ食らおうとすると、胃が受け付けず、気分が悪くなる。
トイレに駆け込み、構わず床でごろ寝する。しばらくすると回復した。
24時間まで、残りあと1時間30分。
寒さのあまり、次のコンビニでタオルを買って首に巻く。(ローソン彦根森堂店)
もっと早くからこうすればよかった。
「竜王かがみの里」付近で24時間経過。
大阪まで約80km の地点。ざっと4時間の遅れ。
琵琶湖近江大橋で朝を迎える。このあたりが最もヘロヘロだった。時速20kmがやっとの状態。
山科から京都抜け道ルート、宇治川サイクリングコースを抜け、
京阪国道に入った直後に3回目のパンク。今度は後輪。
本当に大阪までたどり着けるのかと泣きそうになった。
缶ジュース飲みつつ修理、30分ほど休憩。
休んだおかげで、最後にきて体力が回復した。
普段のペースに戻り、一気に京阪国道を走り抜ける。
やっとのことで大阪、梅田交差点に到着。
長かった!