ねこかんむり、つんだれ

漢字の優れたところは、表意文字であること。
1つ1つの文字に意味があって、見ただけでおよその意味がつかめることです。
今日、いかに西欧化、グローバル化が進んだとはいえ、
すでに私たちの血肉となった漢字文化は簡単に無くなるものではありません。
漢字はもともと象形文字、つまり絵から発展したものだといいます。
今日でも、頻繁に用いられる概念は絵記号化し、新しい形のコミュニケーションを育んでいるようです。
そ・こ・で、漢字文化の伝統を引き継いで、ここで幾つかの新しい絵記号を考えてみましょう。

皆さんよくご存じのように、漢字には部首があります。
部首とは、今風に言えば「属性」のことです。
具体例を示した方が分かりやすいでしょう。

「ねこかんむり」は、ネコミミ属性を表しています。
(比較のために図の横に記したのは「旧漢字」の部首です。
「ねこかんむり」と「くさかんむり」に、特に意味的なつながりはありません。)

これは言うまでもなく、ツンデレ属性を表します。

妹属性を表します。「にょー」という風に、最後を「ー」で延ばすのがポイント。

フリルは、メイドさんゴスロリ属性に関連します。
「あし」ってあたりがポイント高いですね。

それでは、以上の部首を用いた「新漢字」を見てみましょう。

新文化を表す「萌」の一字に、ネコミミ属性を付加してみました。
「ねこみみもえ」と読みます。

「つんだれ」に、つり目を付ければ、そのまま「つんでれ」になります。
ほっぺはちょっと赤らめた方がいいです。

まあるい髪留めが外見的な特徴かと思います。
(これには異論があるかもしれません。)

やはりメイドさんと言えば、フリフリでしょう。

漢字表記の持つ、新たな可能性が見えてきたでしょうか。
記号化とは抽象的思考の賜です。
記号が人類にもたらした恩恵について、いまさら言うまでもないでしょう。
今、萌の潮流は漢字文化の伝統と融合し、新たなるステージへと進化を遂げようとしているのだ!