萌える元素周期
最近気になった本、ついに元素に萌える時代がやってきた!

- 作者: スタジオハードデラックス,満田深雪
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(見開きのイメージは88番まで、絵が付いているのは111番まで。)
1番の水素は、軽くてフワフワした妖精のイメージ。
なるほど水素ってこんな感じかな、と思います。
2番はヘリウム、やはりフワフワした妖精なんだけど、不活性で誰とも友達にならない。
イメージが卑屈な感じに描かれているのがおもしろい。
3番はリチウム、これは私のイメージとは違う。
リチウムはこんなおとなしい感じじゃない。
もっと、水から強引に酸素を奪い取ってくるような、激しい性格でなければ。
・・・でも、かわいいから許す。
こんな感じで、全ての元素についてイメージを膨らませつつ、萌えつつ楽しむ本です。
ひととおり見た後の読後感は、おもしろいのだけれど、何かが違う、というものでした。
まず第一に、そもそも全部女性であることが偏っている。
いや、萌えねーちゃんでないと本が売れないっていう事情は、よくわかるのですが。。。
私の持つイメージだと「金属は男性、非金属が女性」です。
化学反応は、電子の受給によって成り立っています。
電子を受け渡す側と、電子を受け取る側。
このとき、電子が余っているのが男性で、電子が足りないのが女性、と思うのが自然でしょう。
金属には、鉄に代表されるように「丈夫でよく働く」イメージがあります。
なので、電子が余っている金属が男性。
周期表を眺めたとき、左下の方が男っぽくて、右上の方が女っぽい。
ただし、一番右の0族(18族)だけは、誰ともくっつかないので、男女の性別無し。
0族は、仙人や修道僧のイメージです。
周期表の横方向は男女を表すとして、それでは、縦方向は何を表しているのでしょうか。
私のイメージですと、縦方向は「年齢」です。
上ほど若くて、下ほど高年齢。
水素は生まれたばかりの赤ちゃん。
これは宇宙における元素生成のイメージとも一致します。
子供なので、あまり金属、非金属といった「性別」にこだわりがありませんが、たいていは女性の元素にくっついています。
上の方から第2周期、第3周期くらいまでは若々しい学生といったイメージ。
第2周期が中高生、第3周期が大学生、第4周期は働き盛りの青年。
チタン、クロム、鉄、ニッケル、銅、などといった金属元素の列は、若い青年サラリーマンといった感じです。
さらに下に行くにつれて、だんだん年齢が上がってきて中年、高年となってゆきます。
銀、金、水銀、鉛、などは部長、課長といった管理職レベル。、
さらに年齢が上がると、日常的にあまり聞いたことがないような放射性元素となります。
えーと、人間もおっさん以上になると「放射能」を帯びてきますよね。
あと、これ以上の高齢になると、人間でも死亡する人が目立ち始めるわけですが、元素の世界でも下の方の元素は崩壊する。
人間の寿命がどこまでも延びないように、元素も下に行くほど不安定になってきて、原子番号に限りがあるわけです。
「男女x年齢」の視点で周期表を眺めたとき、特徴的な元素をピックアップしてみましょう。
まず酸素、これはずばり「女子高生」のイメージ。
恋愛学園小説や、ギャルゲーのヒロインみたいなのを当てはめればよいと思います。
酸化は最も基本的な化学反応ですが、これはもう女子高生と仲良しってことで。
酸素の隣にあるハロゲン族は、最も女性らしい一族。
この列は、要するに「イケイケ」ってことです。
一番危ないのがフッ素。
渋谷あたりで夜遊びしちゃうようなイケイケギャル。
くっついたら離れません。
ハロゲン族の下の方、年齢が高いところに位置するのがヨウ素。
これは夜の酒場で長いタバコをくらしているような、怪しいお姉様。
「ねぇ、ボクぅ〜、ちょっと遊びましょ〜」とかいってる感じ。
その反対に、周期表の一番左端、アルカリ金属は最も「男らしい」一族。
その中で一番若いリチウムは、中二病真っ盛りの男子中学生。
お姉様と見れば見境なく飛びつく、ある意味地上で最も頭の悪い人種。
ナトリウム、カリウム、と歳をとるにつれてだんだん落ち着きが出てくる。
いわゆる「塩」は、カップルということ。
NaClは、男女学生のあつあつバカップル。
CaCl2は1対2の、両手に花、ちょっとうらやましい。
H2Oは、女子高生のお姉さんに子供たちが戯れるの図、なんとなく心癒される。
金属結晶は男たちの会社組織、一団となって社会を支える。
アルミニウムは金属の中にあっては、最も軽くて女性的、だから両性元素。
さて、このようなイメージ化を推し進めていったとき、思い描くのが困難なのは周期表の真ん中あたりの「中性的な」元素です。
生物になじみ深い炭素は、女性の中にあって、最も男性的な存在。
そのイメージは、ずばり「宝塚」です。(オスカル!)
この中性的な炭素について、イメージ化を試みてみました。
(カーボンたんの図)
* 大型サイズはこちら (825x1425)
>> http://brownian.motion.ne.jp/memo/image/CarbonLady.png
服装の黒は黒炭、白はダイヤモンド、赤は生命の源を表しています。
このカーボンたんがたくさん連なって、高分子化合物、タンパク質や多糖類、DNAなんかを作ったりします。
CO2は、憧れのお姉様に女子高生が付きそうの図、百合百合な感じですねー。
カーボンたん:「いままで隠していて済まなかった、実は僕、女の子だったんだ。」
******: ドキッ!
カーボンたん:「ハハッ・・・、こんなガサツで、胸のない女の子なんて、嫌いだよね・・・」
******: ドキドキッ!
くくぅー、カーボンたん、かわいい! かぁいいよー!! ハァ、ハァ、、、
ハッ、私は炭素相手に、一体何を。。。
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元素を全て男性キャラに擬人化した、女性向け版もあるようです。
これはこれで興味深い。
* 元素をビジュアル化しストーリー仕立てで覚える
>> http://www.nicovideo.jp/watch/sm5377840
「萌える元素周期」で検索したら、さっそく幾つか上がっていました。
>> http://www.geocities.jp/arismk2/top/genso/genso_top.htm
>> http://www.h4.dion.ne.jp/~saomix/
>> http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=31184
これは一大ブームを巻き起こすかも!
日本の化学の未来は明るいぞ。