東京マラソンで一番古い靴

東京マラソン2013、完走しました!
タイムは 4:02:06.
目標タイムの4時間にあとわずかに届かなかったのですが、
スタート時の遅れを差し引いたネットタイムで計り直すと、何と 3:59:47
あと13秒で4時間という、本当にギリギリセーフの記録でした。


■(たぶん)東京マラソンで一番古い靴

記録はともかく、たぶん私が東京マラソンで一番古い靴を履いていたのではないかと思っています。
23年前に購入した「アシックス スカイセンサーα」というシューズ。以下に写真を載せています。
* 20年目のジョギングシューズ >> [id:rikunora:20120929]

私はいわゆる”マラソン復活組”で、昔、陸上やっていたけど、社会人になってからもう10年以上走っていないという経歴の持ち主です。
この23年前のシューズも、長らくお蔵入りになっていたものを、今回久々に引っ張り出してきたものです。
はっきり言って、いつ分解してもおかしくない状態だったのですが、
復活の思いが通じてか、これで 42.195km を無事走り抜くことができました。
走り心地も昔と変わらず、靴擦れも、血豆もできませんでした。
20年を経ても問題なく使えるとは、すごいシューズだとしか言いようがない。
アシックスの底力を感じた。
今回を最後に、このシューズはもう使うことは無いでしょう。
このまま永久保存か、いっそ神社にでも奉納します。


■仮装が多いのには訳がある

参加して驚いたのが、とにかく仮装が多いということ。
10人に1人くらいか、ひょっとするそれ以上かもしれない。
アフロヘアにスライムがいるかと思えば、ルフィにダースベーダ、サラリーマンの背広姿から女学生のメイド姿まで・・・
とにかく思いつく限りの仮装を、スタートからゴールまで、途切れることなく目にしました。
なぜ、ここまで仮装が多いのか?
それは、仮装だとたくさんの声援を送ってもらえるから(だと思う)。
一緒に走ってみて、よーく分かった。
沿道から「あっ、ミッキーちゃん、がんばれ〜」、「マリオ、ファイト、マリオ!」などと応援されると、俄然、パワーアップする。
もし次のチャンスがあったら、絶対に仮装するぞ。
もちろん、仮装で無くても沿道からたくさんの声援を頂き、とても勇気づけられました。
特に後半、足の痛みも頂点に達して「ちょっと休んじゃおうかな・・・」と気が緩んだとき、
声援に取り囲まれていると、決して立ち止まることが許されません。
泣く泣く(本当に泣きそうだった)前進するしか無いわけで、おかげで何とか完走することができたのです。
応援してくれた人たちに感謝します!


■とにかく寒かった開会式

今回最も役に立った物は、「ビニールの雨ガッパ」でした。
いつ使うのかというと、スタート地点に集合してから、実際にスタートするまでの間の寒さをしのぐときです。
東京マラソンでは、3万6千人という大人数を並べなければならないので、スタート地点への集合も一大事業なのです。
着替えを終えて荷物や上着を預けてから、実際にスタートするまでの1時間以上、寒い中でじっと待っていなければなりません。
スタート時の気温は4.6度だったそうです。
この長い待ち時間に、体を冷やすことなく温めるものが欲しい・・・そこで役に立つのが雨ガッパ。
雨ガッパを着て寒さをしのぎ、実際に走り出したら小さく畳んでポケットにしまう。
この寒さ対策の雨ガッパは、事前に知人から聞いていたので、とても助かりました。
雨ガッパの他にも、周囲にはビニール袋を被っていたり、登山用のレスキューシートを巻いている人が多数いました。
私のすぐ隣に「AUSTRALIA」と書いてあるランニングシャツを着てブルブル震えていた外人さんがいたけれど、
さぞかし日本は寒い国だと思ったろうな。。。
(あと、都知事の挨拶とかをカットすれば、もう30分待ち時間を縮められると思うのだが、きっとそれは無理なのだろう。)

1つ、雨ガッパやビニール袋を用意していた一部のランナーたちに、言っておきたいことがある。
 防寒具をスタート地点に捨てるな!
雨ガッパやビニール袋を、その場に捨ててしまう一部の心無いランナーたちがいる。
ラソンのスタートはものすごい混雑なので、捨てた防寒具が足に絡まったりすると、大惨事になる。
実際、私も予想もしなかったビニール袋に足をとられてヒヤリとした。
もし3万人が一斉にビニール袋を捨てたらどうなるか、わかるだろ。
雨ガッパは必ず畳んでポケットにしまうか、いっそしばらく着たまま走る。
しばらく走って混雑がばらけてきたら、沿道のボランティアの人に渡すなり、ゴミ箱に入れるなりする。
私の場合は、2〜3km走ったところでボランティアの方に渡しました。
ついでに言えば、補給ドリンクのコップも道に投げ捨てず、ゴミ箱に入れろ。
(捨てるのが許されるのは2時間台のトップランナーだけだ。)
後から来た人の迷惑にもなるし、かたずけるのだって大変だ。
ぜひ、ゴミはポイ捨てしないマナーを徹底して欲しい。


■時計を持たない走り

今回、私は腕時計を持って走りませんでした。
時計をしているとタイムが気になって、つい急いてしまうと思ったからです。
私の場合、10年以上前の若かりし日のタイムと比較して、無理をしてしまうと思ったので、
途中のタイムは気にせず、足の感覚だけをペース配分の基準にしようと心に決めていました。
結果として、時計を持たないという選択は正解でした。

地点名
Point
スプリット (ネットタイム
Split (Net Time)
ラップ
Lap
通過時間
Time
5km 00:28:10 (0:25:51) 0:25:51 09:38:10
10km 00:53:06 (0:50:47) 0:24:56 10:03:06
15km 01:18:29 (1:16:10) 0:25:23 10:28:29
20km 01:44:55 (1:42:36) 0:26:26 10:54:55
25km 02:11:53 (2:09:34) 0:26:58 11:21:53
30km 02:41:13 (2:38:54) 0:29:20 11:51:13
35km 03:12:49 (3:10:30) 0:31:36 12:22:49
40km 03:46:57 (3:44:38) 0:34:08 12:56:57
Finish 04:02:06 (3:59:47) 0:15:09 13:12:06

これが私のラップタイムなのですが、自分では理想のペース配分だと思っています。
25kmまでは、ほぼ5分/1kmペース。30km以降は、できるだけ落ちないようにがんばる。
(26km付近でトイレに行ったので、1〜2分のロスタイム有)

グラフにすると、ほぼ直線に近い。
むしろ時計を見ない方が、無理せず、感覚に正直な良いペースで走れるのだと実感できました。

たぶん、これ以上は早くならなかったと思う。
というのも、ゴールまであと 600m のところでふくらはぎがピクピク痙攣し始めてヤバい状態で、
ゴール直後につって、ひっくり返ってウンウンいっていたので。
もし、あと1km手前で痙攣が始まっていたら、諦めていたかもしれない。
我ながら、実に際どい線でゴールにたどり着けた。
(もちろん、こんなに上手くいったペース配分でも、若かりし日の記録に及ばなかったことは言うまでも無い。)


■新旧シューズの比較

東京マラソンにはとっても古いシューズで参加しましたが、普段の練習には新しい靴を購入して使いました。
「SKYSENSOR NEO 3」、古いシューズの後継にあたる新型です。
この新旧のシューズを履き比べてみると、もはや別物と思えるほど全く違っていました。
・旧型 スカイセンサー α : 足の裏に柔らかいゲルを張り付けた感じ。
・新型 スカイセンサー NEO3: 太ももを中心として丸く回転する板を張り付けた感じ。

新型を履いた最初の印象は、「あれっ、思ったよりも固いな」でした。
比べると旧型は、もっとフニャフニャしています。
次に走ってみて違ったのが、足の裏全体がクルリと回転するような感触です。
それに比べると旧型は、土踏まずのアーチが強調されていて、足先が地面に強く引っかかる感触があります。
新型と旧型では、走り方がかなり違ってきます。
旧型は、足先で地面を引っ掻く。
新型は、足の裏をタイヤの一部のようにして回す。
で、どっちの方が良いかと言えば、やはり新型の方が良いように思います(、、、今更ですが)。
新型の方が、足の裏に余計な力がかからない分、疲れないような気がします。
これが10km以下の中距離だったら旧型もアリかなと思いますが、
フルマラソンだったら、とにかく足全体にかかるショックの少ない新型が有利でしょう。
ということで、次のマラソン仮装 + 新型 で挑戦します。