最近新しいTTバイク (Time Trial Bike) を購入し、ものすごく入れ込んでいます。
* 東京〜直江津往復ロングライド >> [id:rikunora:20130506]
新しいTTバイクを、いままで乗っていた普通のロードレーサーと平地で比較したところ、
こんな結果になっていました >> [id:rikunora:20130430]
・無風状態のロードレーサーと、向かい風のTTバイクは、ほぼ同等。
・同じ条件なら、TTバイクの方が10%程度速い。
タイムを測ってみても、体感的にも、やはりTTバイクは平地では無敵の感があります。
ところが、そんなTTバイクも決して万能ではなく、
・上り坂では普通のロードレーサーの方が速い。
という弱みがあります。
それでは実際、TTバイクは上り坂でどれ程遅くなるのか。同じコースで比較してみました。
* TTバイク : サーヴェロ P2
* ロードレーサー : TVT92
比較したコースは、関東近辺では有名なヤビツ峠というところです。
>> http://tohantt.info/climber.cgi/yabitsutouge/
前回 TTバイクで登ったところ、およそ(1時間 − 展望台での途中休憩タイム)でした。
休憩を抜かせば、55分程度です。
今回、同じコースをロードレーサーで登ってみました。
結果は 47分44秒。
確かに、ロードレーサーの方が 15% ほど速くなっていました。
登っているときの感触からしても、グイグイと力を入れてペダルを踏んでいる感じがします。
ちなみにヤビツ峠47分というのは、どの程度なのかというと、、、
このグラフは、上記リンクの登坂記録を集計したものです。
47分というと、ちょうど最も人数の多いボリュームゾーン、つまり「並」です。
(それにしても、記録に載っている30分台って、化け物ですな〜)
2台の自転車を比較した結果は、結局のところ、こうなりました。
・平地ではTTバイクの方が10%程度速い。
・上り坂では普通のロードレーサーの方が15%程度速い。
・2台の自転車はどちらが上という事はなく、それぞれ得意分野が異なる。
・両者の違いは、「並」の趣味レベルであっても十分に表れる。
ここで不思議に思うのは、なぜ平地と上り坂で得意分野が違ってくるのだろうか、ということです。
もし自転車というものが、単純に「トルクx回転数」だけで決まるのであれば、
「最速の自転車」は1種類だけしか無いはずでしょう。
ところが現実には2種類(より多く)の自転車があるのだから、自転車というものには、
単純に「トルクx回転数」以上の別の要素が含まれているはずなのです。
では、その別の要素とは一体何なのか?
これが、いま一つはっきりしない。
いや、体感的にはよく分かっているのですが、理屈の上で何なのかが分からない。
(よく、空気抵抗の違いだという説明が為されているのですが、
私の場合、そこまで空気抵抗は関係ないし、上り坂での空気抵抗はほとんど意味が無い)
乗った感触からすれば、「力の掛かり具合」が違うのだとしか言いようが無いのですが。。。謎です。
P.S ロングライダース 2.0 を買った。アマゾンでも売っている。1.0は品切れで未入手。