もしドラっていうなぁ!

もしドラみたいですねぇ。」
このコメントを、とても多くの方々から頂いています。
昨年のこと、私はいろいろな幸運に恵まれて、こんな本を上梓することができました。

悩めるみんなの統計学入門 - 統計学で必ず押さえたい6つのキーワード

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>> [id:rikunora:20101104]
私にとって滅多に無い嬉しいことだったので、事あるごとに知人、友人、親類に、自著を宣伝してきました。
そうした場面で、非常に高い頻度で言われるのが、この「もしドラみたい」という一言。
・・・ええ、わかってます。よ〜くわかってますとも。
改めて言うまでも無く、もしドラはおもしろい。
私自身、読み始めたら最後まで止まらなかったし、ベストセラーに恥じない一冊だと思います。
そんな本が話題になっている最中に、この表紙。
誰だって真似だと思いますよね。

しかし、ここで作者として言っておかなければなりません。
たとえ、もしドラが無かったとしても、世に萌え本が流行っていなかったとしても、
この本の表紙は間違いなく女子高生が飾っていたはずなのです!
これだけは自信を持って言えます・・・何の自慢にもなりませんけど。
もっとも、世に萌え参考書が流行っていなければ、こんな形で出版されることは無かったかもしれません。
でも、きっとそのときには同人誌なり、Web上のコンテンツといった形になっていたことでしょう。
そのくらい、このスタイルというヤツは凝り固まっていて融通が利かないものなのです。
もしドラが流行ったから女子高生をくっつけましょう」とか、
魔法少女が流行ったから、とりあえず合わせてみました」みたいな、
そんな小手先のマネ、本気でできるわけがない。
最初から好きでなくては。
最初から好きだったものが、たまたま流行りに一致すると、世に出ることがある。
私の本の企画がスタートしたのは、もしドラが発売される以前のことでした。
そして、企画のスタート当初から女子高生が登場することは決定事項だったのです。
つまるところ、もしドラが在ろうが無かろうがそんなの関係無くて、
私の本はなるべくしてこの姿になったのです。

当然ながら、作者にとって自分の出した本というのは、とても思い入れがある。
我が娘のようにかわいい。
たとえAKB48みたいに華やかじゃなくて、田舎の女子高生みたいだったとしても、やっぱりかわいい。
なので「もしドラみたいですねぇ」と言われると、内心少なからずガッカリします。
もし私に直接会ったときには、「もしドラみたい」は禁句ということでお願いします。

もしドラみたい」よりもずっと低い頻度で「表紙も描かれたのですか?」と聞かれることがあるのですが、それは違います。
表紙と各章のイラストは、加藤アカツキさんが描いていますので、誤解なきよう。