理想の女性像はデブ

生物として考えた場合、理想の女性像とは、即ちデブのことです。
「理想の女性像」というキーワードで検索したら、トップに挙がった記事がこれ。
>> http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080107_evolution_2000/
そうなんですよ。
少なくとも2万年前までは、理想の女性と言えばデブ。
土偶しかり、インドの女優(?!)しかりです。
性の起源からすれば、そもそも女性とは「栄養をたくさん蓄えた細胞」だったのです。
* 卵子精子に分かれたのはなんで?
>> http://www.biological-j.net/blog/2007/10/000297.html
生殖細胞の大型化と運動能力の高度化とは相反する要請である。
そこで、卵子⇒大型化による栄養分の蓄積、精子⇒運動能力の高度化という役割分化を推し進めたのだろう。」

でも、現代社会ではデブはむしろ不人気で、当の女性でさえ「痩せたい、痩せたい」と言い出す始末。
これは生物として異常な事態であると言わざるを得ません。
いったい何が、異常なまでの「痩せ願望」へと駆り立てるのでしょうか。
女性の気持ちはよくわかりませんが、男性の気持ちは胸に手を当てて考えてみれば分かります。
・・・本当はデブが良かったんです。
大きくて、栄養豊かな方が、高い生存能力を持っているはずなんです。
でも、それを男性の側から見た場合、1つだけひっかかることがあります。
大きくて、栄養豊かな個体は「強い」んです。
およそ格闘技というものは、まず第一に重量で決まります。
なぜなら、相手に与えるインパクトは [運動量] = [質量] x [力] だからです
(ごめんなさい、[運動量] = [質量] x [速度]、ですね。1/9 修正)
だから柔道だってボクシングだって重量別になっているし、地上最強の格闘技は相撲なんじゃないですか。
もし相手の女性がお相撲さんみたいだったら、たとえ個体として優秀であっても、いや、個体として優秀なるが故に、
「尻に敷かれてしまう」と思うわけです。
自分の方が主導権を握りたい、自分が相手を支配したい・・・これが男の考えていることなんですね。
デブは、男の支配欲に相反するんです。
なので、理想を言えば、栄養豊かなんだけど、コントロール可能である状態がベストということになります。
その結果浮かび上がる女性像とは、
「基本となるベースは貧弱で弱々しいんだけれど、栄養だけはいっぱい付いている状態」
となるでしょう。
かくして「手足、首、腰は細くてたおやかなのに、バストとヒップだけはやたらとでかい」現代的な女性像ができあがります。

こういった男性の描く理想像に対して、女性の側の描く理想像は異なっているように感じます。
男の目から見ると、世の女性は不必要なまでに、ガリガリに痩せようと努力しているように見えるんです。
なぜそこまでダイエットにこだわるのか、、、謎ですねー。
男から見ると「ぽっちゃり」くらいがいいんです。(個人の好みにもよりますが)
このことは密かに男どもの話題になっていて、私も友人と話し込んだことがあります。
 「なぜ世の女は、あんなに痩せたがるのかね。俺には理解できないよ。」
 「でも、デブは嫌だよ。やっぱりスリムな方がカッコイイんじゃないかな。」
 「でも細ければいいってものでもないんだ。極端に細いのって不健康じゃないか。」
 「ただ細いだけじゃなくて、なんか細いんだけど、ピンッと力が伝わってるみたいなのがいいんだ。」
 「そうそう、細いんだけど、いかってる、みたいな。」
 「細いんだけど、いかってる・・・それって、ロードレーサーみたいってことか。」
 「それそれ、ロードレーサーみたいなの。細くて軽いんだけど、緊張感にあふれてる感じ。」
・・・かくして、男どもの密談から得られた結論をイメージ化すると、こんな風になります。

ロードレーサーっていうのは趣味ですね。
これがフェラーリでも、YAMAHAのレースバイクでもいいのだと思う。
高い運動能力に、イケイケボディ。
やっぱこれが理想ってことになるんすかね、ハァ。
(なんかハ○ヒをちょっとだけ成長させたみたいに見える・・・別に真似したわけではないのだが)

さて、上の「Type A: 優等生」イメージが理想の女性像なのか!
・・・と言われると、いや、それはちょっと違う、という男性諸君も少なくないのでは。
いや、絵柄が好みじゃないとか、そういうことではなくて、、、
 「なんか、すごくワガママで生意気そう。」
 「かわいくない。扱いにくそう。」
 「一緒に走ったら、ブチ抜かれそうだ・・・」
・・・そうなんです。
気弱な男性諸君には、デブに感じたのと同じ恐怖が、ここで甦ってくるんです。
ホントは優れた個体が良いに決まってるのだけれど、自分より優れていては、釣り合いがとれない・・・
そんな気弱な男どもの心の隙をついて、Type A の対極にあるような理想像というものも、また存在します。

「・・ごっ、ごめんなさい、ご主人様〜。またお皿を割っちゃいましたぁ〜」みたいな感じ。
これなら素直で従順で、なんか俺様のコントロールを受け容れてくれそうですね。
Type A よりも B になびく男って、すごく卑屈な気もしますけど、決して少なくないですよ。
特に日本人には。
その証拠は「かわいい」という言葉の語源。
「・・・六、七百年前には、「かわいい」は見るに耐えない、という意味だった。」
「かわいいの古い形はカハユシである。カハユシは顔ハユシのつまった形であるという。
ハユシとは照り映える感じだということ。つまり、顔がほてるようだというのが語源である。
物を見て、顔がほてる気持ちだとは、物をまともに見るに耐えないのであり、
相手をいたいたしく思い、かわいそうだと感じるようになってゆく。」
「かわいさが、あわれみを表現するようになると、それは恋慕の気持ちへと移ってゆく。」
「こういう意味の移り変わりは、他にもある。「いとしい」もその一つである。」
 -- 日本語の年輪 (大野 晋、新潮文庫)より。
私はここに、萌えの原点を見た。
ちなみに、この Type B、女性にはすこぶる不評です・・・わかってると思いますけど。

さて、この Type A と B を見比べますと、理想の女性像は1つの矛盾に突き当たっていることに気付きます。
・優れた個体でなければならない。
・しかし、男よりも優れていてはいけない。
この矛盾を回避したのが、次の Type C。

要するに、優れた能力を「秘めていれば」いいんです。
普段は表に出てこない。
何か特別なきっかけやシチュエーションの下でだけ、その隠れた潜在能力が発揮される。
これなら普段は従順で「かわいく」て、いざというときだけ優れた個体になれる。
矛盾解消。
具体的には、
・実は魔法の国のプリンセスであったとか、
・実は失われた古代龍神族の血を引いている、
なんていうのが良いのではないですかね。
いや、本当に引いてなくてもいいんです。
「引いてるんじゃないかな」と思わせれば勝ちなんです。
これってむしろ、女性側の戦略として使えますよね。
まとめ: 秘すれば花、女性はミステリアスな方が良い。

ここまで散々好き勝手に書いてきたので、
 「じゃあ、理想の男性像はどうなのよっ!」
という声が聞こえてきそうです・・・
理想の男性像は、女性像より簡単なのだと思います。
というのは、男性像の側には Type B という概念が存在しないからです・・・たぶん。
従って Type C も存在しない。
残るは Type A だけです。
改めて Type A のイメージを見てください。
このイメージを男性に書き直したら、たぶんそれが理想の男性像になってます。
なんか、爽やかなスポーツ青年みないなのが浮かんできませんか。
そういうことです、はい。
萎え萎えです。。。

※アップしたら、思い切り絵が小さく縮小されたぞ、ムゥ〜。
※ よく見たら、画像アップ時にオプションがあるじゃないか。見落としてた。
※ 絵を大きなサイズに更新した。(2009/03/20)

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